ネットからの申込みなら最短30分での即日融資も可能な消費者金融ですが、実際に借入れするには審査に通ることが大前提であり、審査落ちすれば1円たりともお金を借りることができません。
審査に通るにはカードローン会社の提示する基準を満たしていることが重要ですが、実は審査に通りやすい人と審査落ちしてしまう人にはある特徴があるのです。
そこでこの記事では審査落ちの原因も含めて消費者金融審査に通る方法を完全解説しています。
消費者金融審査に通るためのちょっとした「コツ」もあるので、申込みする前に是非チェックしてみてください。
消費者金融審査の基準とは
それぞれの消費者金融が提示する貸付条件には一部で異なる場合があっても、審査の基準となるのは以下の項目です。
- 18歳以上あるいは20歳以上であること
- 本人に安定した収入があること
この2点についてはどの消費者金融から借入する場合でも同じですので、最低限これだけはクリアできていることが重要となります。
18歳以上あるいは20歳以上であること
民法の改正で令和4年4月から青年年齢が18歳に引き下げられ、大手消費者金融ではプロミスとアコムで18歳、19歳の借入れも可能になりました。ただし、定時制高校生および高等専門学校生を含む高校生の申込みはできません。
しかし、それ以外の大手消費者金融では依然として20歳以上であることを貸付条件としています。そのため18歳や19歳の人は、申込みが可能かを事前に確認しておく必要があるでしょう。
また申込みできる年齢の上限については69歳あるいは70歳という消費者金融が多くなっています。高齢の方の場合も申込可能な年齢の確認が必要です。
本人に安定した収入があること
どの消費者金融会社でも審査に通るためには、本人に安定した収入があることが必須条件となります。
基本的に消費者金融のカードローンやキャッシングは無担保・無保証人であることから、本人に返済能力があることが重要になるのです。
また消費者金融からの借入の場合には貸金業法の「総量規制」というルールが適用されることになります。
過度な借入れから消費者の皆さまを守るために、年収などを基準に、その3分の1を超える貸付けが原則禁止されています(総量規制)。例えば、年収300万円の方が貸金業者から借入れできる合計額は、最大で100万円となります。(引用:日本貸金業協会「1 お借入れは年収の3分の1までです」)
貸金業法によって消費者金融からの借入は年収の3分の1以下が上限となります。そのため収入が0円である場合には借入可能額も0円となり、1円も借りることはできません。
消費者金融審査の流れ
ほとんどの消費者金融では次のような流れで審査が行われています。
審査の流れ | |
1 | 申し込み |
2 | 一次審査(本人の属性・信用情報・他社借入れ状況の確認) |
3 | メールや電話での連絡 |
4 | 二次審査(申込内容の確認・必要書類の提出・在籍確認の電話) |
5 | 契約手続き |
6 | 融資 |
消費者金融審査は通常2回行われます。
一次審査では申込みの内容から本人の属性を確認し、信用情報機関にて返済の遅延や債務整理などの有無・他社借入れについて照会を行います。
一次審査に通過するとメールや電話で連絡が来ますが、そのタイミングで二次審査へと続く流れに。具体的には必要書類の提出や申込内容の確認・在籍確認などが主となります。
ただし実は消費者金融審査において二次審査に進んだ場合には、「ほとんど審査に通っている状態」であると言われています。
返済能力や信用力に問題がないことが確認された状況と言えるため、その後の二次審査がスムーズに進むように事前に準備しておきましょう。
しかし一次審査に通過しても収入証明書類が提出できない、職場の在籍確認が取れないなどが原因で二次審査に落ちてしまうこともあるからです。
特に従業員の多い職場や派遣の仕事をしている場合には、在籍確認が取れにくい傾向にあります。その場合には内線番号を金融会社に伝えておく、自分あてに電話が来ることを周囲に言っておくなどの対策も必要です。
申込みに必要な書類
消費者金融審査に通るためには必要な書類を提出できることも重要になります。申込みの内容に間違いがないことを証明するための書類となりますので、Webから申込みする場合には手元に準備しておいてください。
- 本人確認書類
- 収入を証明できる書類
本人確認書類
消費者金融に借入申込をする場合、申込書に記載された氏名・住所・生年月日などに間違いがないかを証明するために本人確認書類が必要になります。
本人を確認できる書類とは以下のようなものです。
- 本人確認書類 運転免許証(表・裏)
- マイナンバーカード(表のみ)
- パスポート(写真・住所記載部分)
- 健康保険証(表・裏)
ただし、書類に記載された住所が現住所と異なる場合や、書類に現住所の記載がない場合は公共料金の領収書あるいは住民票の写しの提出も必要となります。
収入を証明できる書類
以下に該当する場合には、収入証明書を提出する必要があります。
- 50万円を超える借入れ
- 他社を含めた借入総額が100万円を超える場合
- 18歳、19歳の借入れ(若年者の借入れが可能な場合)
貸金業法では「50万円を超える借入れ」、「他社からの借入額との合計が100万円を超える借入れ」では収入を確認できる書類の提出を義務付けています。(参照:日本貸金業協会「3「収入を証明する書類」の提出が必要な場合があります」
- 源泉徴収票(直近の期間に係るもの)
- 支払調書(直近の期間に係るもの))
- 給与の支払明細書(直近の2か月分以上(地方税額の記載があれば1か月分)のもの)
- 確定申告書(直近の期間に係るもの)
- 青色申告決算書(直近の期間に係るもの)
- 収支内訳書(直近の期間に係るもの)
- 納税通知書(直近の期間に係るもの)
- 納税証明書(直近の期間に係るもの)
- 所得証明書(直近の期間に係るもの)
- 年金証書
- 年金通知書(直近の期間に係るもの)
※上記④から⑨の書類については、複数年分の事業所得を用いて年収を算出する場合には、その複数年分の書類が必要となります。
また若年者の借入れが可能な消費者金融では、18歳や19歳の借入れについては借入額に関係なく収入の確認が必要です。これは金融庁が行った日本貸金業協会への要請によるもので、若年者が多重債務に陥るのを防止することを目的としています。(以下参照)
令和4年1月7日に成年年齢引下げに関する関係閣僚会合(構成員: 内閣総理大臣、金融担当大臣等)が開催され、各府省庁から若年者の消費者被害等を防止するための主な施策(別添1参照)が報告されるとともに、総理から各府省庁に 対し、これらの取組を集中的に進めるよう指示がありました。主な施策の中では、日本貸金業協会において、若年者向けの貸付を行う場合には、50 万円以下又は他社との 合算額で 100 万円以下の場合であっても、収入の状況を示す書類の確認等を行うこと などの自主ガイドラインを策定することも盛り込まれております。(引用:金融庁「成年年齢引下げを踏まえた対応について(要請)」
カードローン審査に通りやすい人と落ちやすい人
消費者金融の審査基準を満たし必要な書類を提出できていても、実際にはカードローン審査に通りやすい人と落ちやすい人がいるのです。
審査の基準は同じなのに審査に通る人と落ちやすい人がいる理由には以下のことが考えられます。
- 本人の属性
- ブラックリストに載っている可能性
- 他社借入の件数や金額
消費者金融では審査基準をクリアできているだけでは審査の合否を決めることはできません。審査ではさらに上記3項目についてもチェックされ、その結果によって審査に通る人と落ちる人が決まってくるのです。
これらのことは審査落ちを防ぐためにも重要となりますので以下で詳しく解説します。
本人の属性
消費者金融で審査を受ける際に重要となるのが「属性」です。属性は申込みフォームに自身が入力した内容を基に作られ、金融会社が審査の際に本人の返済能力や信用力を判断する時の重要な情報となります。
そのため申込みの際には正確な内容を申告する必要があり、嘘や入力ミスはNGですので注意して下さい。
属性が良い方は「返済能力に問題がない人」「債務整理や夜逃げの心配がない人」と判断され審査が通りやすくなり、借入限度額が多めに設定される可能性が高くなります。
反対に属性が悪い人は審査に落ちやすい、審査が通っても借入限度額が少なくなるなどの可能性も。
そのため消費者金融審査を受ける時には「属性が良い・悪い」という意味をある程度は理解しておく必要があります。
審査の際に考慮される属性とは、以下のように多くの項目から構成されています。
- 職業
- 年収
- 勤続年数・雇用形態
- 家族構成
- 他社借入の件数や金額
- 居住年数・居住形態(持家や賃貸・家賃やローンの金額など)
- 固定電話の有無
- 健康保険証の種類
以下では属性確認のため申込みの際にどのようなことが聞かれるか、またそれぞれの属性の内容が審査結果にどのように影響するのかについて説明します。
本人の属性①:職業
本人に安定した収入があることを確認するため、申込み時には職業に関する項目の確認が行われます。
勤務先情報は申込者の返済能力を判断する最も重要な材料でもあり、金融会社でもできるだけ詳細な情報を必要としているのです。
例えば、ある大手消費者金融の申込みフォームには勤務先情報について以下のような項目があります。
勤務先情報に関する項目 | 詳細 |
---|---|
雇用形態 | 正社員・自営・派遣・公務員・アルバイト・学生など |
勤務先電話番号 | 市外局番を含む勤務先の電話番号 |
会社名(フリガナ) | 会社の種類も入力 |
所属部署 | 任意 |
勤務先郵便番号 | 任意 |
勤務先住所 | 都道府県を含む勤務先の住所 |
事業内容 | 農林水産・工業・建築・製造・金融・証券・保険・不動産など |
入社年月 | 〇年〇月 |
職種 | 現場・事務・接客業・運転手・個人事業主・公務員など |
収入形態 | 固定給・一部歩合給・完全歩合給 |
年収 | 総額(賞与を含む) |
給料日 | 毎月〇日 |
保険証の種類 | 社会保険・国民健康保険・組合保険・共済保険など |
保険証区分 | 本人・被扶養者(配偶者・配偶者以外) |
申込みフォームにより申告する勤務先情報には、属性として考慮される項目の約半数が含まれています。
勤続年数や雇用形態、年収、健康保険証の種類などはこの情報から知ることができるのです。
その他にも収入形態や給料日を申告する欄もあるため、この時点で嘘をついてしまうと後から辻褄が合わないなどの問題が起きる可能性もあります。
特に勤務先名や勤務先電話番号の嘘や入力ミスには注意が必要です。消費者金融会社が職場へ在籍確認の電話をかけた時に本人が在籍していないことが発覚した場合、その時点で審査落ちとなるでしょう。
また電話が繋がらないことでも審査落ちしてしまう可能性があります。
審査に通りやすい雇用形態として正社員や公務員が挙げられます。ただしアルバイトやパートでも安定した収入がある人ならば審査に落ちる心配はさほどないと言えるでしょう。
本人の属性②:年収
年収はどのくらいあったら審査で安心なのでしょうか。
確かに年収が高いのに越したことはありません。ただしどのカードローン会社でも安定した収入があることを審査基準としています。
そのため年収に見合った金額であれば、収入が少ないからといって審査に落ちる心配はないでしょう。
申し込みで申告する項目に嘘や間違いがあると、カードローン審査の結果に悪い影響が出る可能性が高くなります。収入の項目についても同様に嘘や数字の入力ミスがあると審査落ちしてしまうことも多いです。しかし「嘘がなければOK」と言えるため、消費者金融審査に落ちないためには、できるだけのことを実践してみるのがおすすめ。例えば、以下のようなことをやってみるのも良いでしょう。
パート・アルバイトの方 | 直近で最も多くお金を稼いだ月の給与明細書を提出する |
---|---|
短期アルバイトの方 | アルバイトを週に2~3回に増やしてみる |
現在無職の方 | 派遣会社に登録して収入を得る |
無職の人は収入がないためお金を借りることができません。派遣会社に登録して少しでも収入を得ることができれば借入れも可能になり、職場への在籍確認もクリアできます。
本人の属性③:勤続年数や雇用形態
「勤続年数や雇用形態に自信がない!」という人もいるでしょう。
確かに消費者金融でキャッシング審査を受ける際に申告する勤続年数や雇用形態ですが、勤続年数については3年以上で有利になると言われています。
ただし勤続1年にも満たない場合であっても金融会社によっては審査結果に影響が出ないこともあり、この辺の判断はそれぞれのケースにより異なると言えそうです。
またアルバイトよりも公務員や正社員の方が審査に落ちにくいと言われていていますが、いくら正社員であっても勤続年数が1年未満であると審査で不利になる場合も。そのため消費者金融から借入の予定があるのであれば、退職する前に借入れするのもひとつです。
【勤続年数によるカードローン審査への影響】
勤続年数1年未満 | 審査で不利になる可能性が高いが、全く影響しない業者もある |
---|---|
勤続年数1~3年 | 審査で有利になる場合があれば不利になる場合もある |
勤続年数3年以上 | 審査で有利になる |
本人の属性④:家族構成
「家族構成は少ない方が審査に通りやすい?」と思うこともあるでしょう。
貸金業者では、過剰貸付けの防止のために顧客等の返済能力調査を行うことを法律により義務付けられています。本人の収入・保有資産・家族構成・生活実態などの属性の十分な調査・ 把握も必要となっているため、その中の家族構成は重要な審査材料となるのです。
特に既婚者や親と同居している方は審査通過率が上がると言われています。万が一返済に困った場合にも家族からお金を借りられる可能性が高いからです。
対して独身で一人暮らしの方は生活費を自分一人で捻出していて、返済に困った時に誰からも援助を受けられない可能性も。そのため、消費者金融審査では家族と一緒に暮らしている方が有利と言われているのです。
ただし子どもの人数が多いなどの場合、教育費にお金がかかり返済に回すお金の捻出が難しくなると判断される場合もあります。この辺の判断はそれぞれの消費者金融会社により異なっているようです。
本人の属性⑤:他社借入の件数や金額
他社借入の件数や金額も審査落ちの理由に。カードローン審査に大きく影響するのが他社借入の件数や金額です。もちろん消費者金融を利用する場合には既に年収の3分の1まで借入れしているとこれ以上お金を借りることはできません。
ただしその金額まで借りていない場合であっても、他社借入の件数や金額が多いほど審査に通らない可能性が高くなってきます。申し込みの際に他社借入れの件数や金額でつい嘘をつきたくなることもあるでしょう。
ですが他社での借入れ情報は信用情報機関への照会ですぐに判明します。嘘をついてもその時点でバレることはもちろん、信用までも失ってしまうことでしょう。そうなれば、当然ですが審査落ちは避けられないと言えます。
消費者金融審査に申し込みをする時点で他社借入の件数や金額が多いと審査落ちする可能性が高くなるため、申し込みをする前にこの状況を変えておきたいものです。
そのためには次のことがおすすめとなります。
- 借金の件数や金額を減らす
- 借入れ希望額を少なめに抑える
- 現在借りている借金の返済に注意する
- 審査が甘い消費者金融に申込む
借金の件数が多い場合には、おまとめローンなどを利用して件数を減らす方法もあります。また家族や知人などからお金を借りるなどして借金を減らすこともひとつです。
また現在の借金の返済に遅れないことは返済の実績を積み重ねる意味でも重要となります。
中堅消費者金融であれば大手よりも審査が甘い可能性があるので、そちらで申込みを行ってみるのも良いでしょう。
本人の属性⑥:居住年数・居住形態
「持家で居住年数が長い方が審査で有利になる」という噂を聞いたことがある人もいると思います。
確かに、持家の方は賃貸物件に住んでいる方よりも審査で有利になると言われています。
居住年数については勤務先での勤続年数と同じように1年というのがボーダーラインとなっているようです。居住年数は長いほどカードローン審査では有利になるものの、やはり持家の方は居住年数が1年未満であっても審査で問題とならない場合が多いようです。
ただし金融会社により居住年数を問題としない場合もあり、勤続年数と同様に審査結果はカードローン会社の判断に委ねられると言えるでしょう。
持家があることでカードローン会社によっては審査で有利になる場合がありますが、それでも住宅ローンの返済がある場合には、必ずしも有利とは言えないようです。
持家があっても毎月ローンの返済にお金が必要となるため、カードローンで借りたお金の返済に影響が出ることを懸念するキャッシング会社もあり、持家有りでローン無しが最もベストな状態となっています。
住宅ローンや家賃の支払いについては、収入の30%~40%を超えるとカードローン審査に通らない可能性が高くなってくるようです。
本人の属性⑦:固定電話の有無
以下の理由から、消費者金融審査の際に固定電話を持っていると審査に通りやすくなります。
- 住所を特定できる
- 毎月の支払いができている証明になる
このような理由から、固定電話がある人は携帯電話しか連絡先がない人よりも属性が良くなると言われているのです。
ただし固定電話の有無は本人の属性の良し悪しを判断する材料の1つではありますが、それだけで審査結果が大きく左右されることはありません。その他の属性に問題がなければ審査に通る可能性は十分にあります。
本人の属性⑧:健康保険証の種類
健康保険証の種類により、本人がどのような雇用形態の職業に就いているのかをある程度判断することができます。
そのため保険証の表面に勤務先名が記載されている社会保険証、公務員であることが一目で分かる組合保険証などは信用度が高くなるのです。
また社会保険証には「認定年月日」が記載されているため、入社日を知ることができます。正確な勤続年収を把握できる書類でもあり、国民健康保険証よりも返済能力の判断が容易となるのです。
ブラックリストに載っている可能性
審査に大事なのは借入れできるだけの基準を満たしていることと言えますが、その他に信用情報にキズがないことも重要となります。
信用情報とはどこで管理されているかについては以下の通りです。
- 借入先の消費者金融
- 個人信用情報機関
利用している金融会社の返済で延滞や債務整理などをすると、その記録は当然その会社に残ることとなります。ですが、同時に個人信用情報機関でも事故情報として登録されているのです。
このことは俗に「ブラックリストに載る」と言われ、その後の消費者金融審査に落ちる大きな原因となります。
例えば、借入申し込みを受けると金融会社では審査を開始します。
審査では信用情報をチェックするのですが、その際には自社での記録と個人信用情報機関への照会により信用情報を確認しているのです。そのどちらかに返済の延滞や債務整理などをした記録が残っていれば、当然カードローン審査に通らないこともあり得るでしょう。
信用情報機関に異動情報が登録される理由 | 登録期間 |
---|---|
約定返済日から61日以上、または3ヵ月以上の支払いの遅れ | 契約期間中および契約終了後5年間 |
自己破産や任意整理などの債務整理をした | 契約期間中および契約終了後5年間 |
信用情報機関では返済の遅延や債務整理で5年間は記録(異動情報)が残ることになります。ただし借入先の消費者金融会社では、それ以上の期間で記録が残る可能性が高いです。(以下を参照:CIC「開示報告書のよくあるご質問」 )
現在では以下のように個人信用情報機関が3つ存在していて、CRIN(Credit Information Network)というネットワークにより相互に情報の交流をしています。
CIC((株)シー・アイ・シー) | クレジットカード会社、信販会社、リース会社、消費者金融、携帯電話会社など |
---|---|
JICC((株)日本信用情報機関) | |
KSC(全国銀行個人信用情報センター) | 銀行、信用金庫、信用組合、農協、労金など |
返済の延滞・自己破産や個人再生など債務整理の事実があれば、その情報はいずれの信用情報機関でも参照可能となっているのです。
「ブラックリストに載る」状況になっていれば、新しくキャッシング申込みする業者が異なる信用情報機関を使っていても、その事実はバレることになります。
申込みブラックにも注意が必要!
1か月に3社以上の消費者金融に借入申込をすると「申込みブラック」になると言われています。申込みの情報も信用情報機関に登録されますので、申込件数が多いことを金融会社に知られれば「よほどお金に困っているのだろう」と 思われかねないので要注意です。
また申込みの記録は信用情報機関に6ヶ月ほど残ります。そのため消費者金融審査に落ちた場合には6ヵ月間の期間を置いてから再度申込みしてみることをおすすめします。
ブラックだけじゃない!ホワイト・スーパーホワイトにも注意
消費者金融審査に落ちる理由として最も可能性が高いのがブラック(ブラックリストに載っている状況)です。
しかし「ホワイト」「スーパーホワイト」の状態でも審査結果に影響が出る場合も。
厳密に言うと、このホワイトとスーパーホワイトの意味には違いがあります。
特徴 | |
---|---|
ホワイト | 過去の返済の延滞・債務整理などの登録期間が終了したため事故情報が抹消され白紙になっている状態。 |
スーパーホワイト | 今までに一度もキャッシングやクレジットカードを利用したことがなく信用情報の登録がまったく無い状態。そのためスーパーホワイトとの区別がつきにくい |
既に解説したとおり、ブラックの状態になると5年ほどはキャッシングやクレジットカードの利用が難しくなります。しかしその期間が終了すれば、信用情報機関での事故情報の登録は抹消され白紙の状態に。
金融会社が照会した本人の信用情報がホワイトの状況であれば、過去や現在の利用履歴(クレジットヒストリーまたはクレヒス)がないため以前までブラックであったと疑われてしまいます。
またスーパーホワイトの場合には今までに一度もキャッシングなどの経験がなく信用情報が登録されたことがないため、金融会社から見たらホワイトと変わりがありません。
そのためホワイト・スーパーホワイトはクレジットヒストリーがないため、消費者金融審査においても不利になる可能性が高いです。
特に30代以上でクレヒスがない人は、信用度が低くなると言われています。30代にもなるとクレジットカードを使用したり分割払いで買い物をする人も多くなることでしょう。
それにも関わらずスーパーホワイトであることで「ブラックが理由で利用ができなかった」と疑われてしまう可能性もあるのです。
したがって消費者金融審査に落ちるのはブラックだけとは言い切れないのです。
スーパーホワイトの場合には本人の信用度の判断がつきにくいため、消費者金融審査に落ちやすい傾向に。そこでこの状況から抜け出すための2つの方法をご紹介します。
- 審査の甘い消費者金融に申込む
- 分割払いでクレジットヒストリーを積み重ねる
アコムやプロミスなどの大手ではなくフタバ・セントラル・アロー・エイワなどの中堅消費者金融の方が審査に通りやすい傾向にあります。スーパーホワイトの人はこういった金融会社に申込みをしてみるのもひとつです。
またスマートフォンなどを割賦販売で購入してクレヒスを積み重ねるのもおすすめです。
審査通過率の高い消費者金融会社を選ぶべき?
カードローンやキャッシングの審査に通るためには、審査通過率の高い消費者金融会社を選ぶのもひとつです。
特に大手の消費者金融では審査通過率(成約率・新規貸付率)を公表しています。
大手消費者金融 | 審査通過率 | 情報元 |
---|---|---|
プロミス | 37.0% | SMBCコンシューマーファイナンス「月次データ」 |
アコム | 42.3% | アコム「企業情報サイト(マンスリーレポート)」 |
アイフル | 31.5% | アイフル「IR・企業情報サイト(月次データ)」 |
SMBCモビット | 37.0% | (データなし・同系列のプロミスに準じる) |
レイクALSA | 36.0% | 新生銀行「2021年度 通期決算 参考情報」 |
(2022年3月時点)
審査通過率はそれぞれの会社により「成約率」や「新規貸付率」などと表現が異なっていますが、いずれも新規申込者数に対する新規顧客数の割合を示している点で同じ意味と言えます。
上のデータではアコムの審査通過率が最も高く、アイフルが最も低くなっています。数字だけ見れば、前者の審査基準は甘く、後者は厳しいように感じるかも知れません。
ただし消費者金融会社の審査基準はそれぞれに異なり申込者の属性も違うことを考えると、「アコムの審査は通りやすい」ということにはならないのです。
とは言え、申込む消費者金融会社を選ぶ際の一定の指標にはできるでしょう。
次では上記のカードローン会社の審査について個別ご紹介します。金融会社を選ぶ際の参考にしてみてください。
プロミスの審査
審査通過率 | 37.0% |
---|---|
金利 | 4.5%~17.8% |
利用限度額 | 最大500万円 |
審査時間 | 最短25分 |
申込条件 | 18歳以上74歳以下で安定収入があること※2 |
担保・保証人 | 不要 |
無利息サービス | 初回のみ30日間無利息 |
※2.高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)の申込みは不可
37.0%とアコムに次ぎ高い審査通過率となっているプロミスの審査時間は最短25分。またPC・スマートフォンからの申込みであれば最短15秒事前審査も可能です。ただし事前審査を通過した後は、残りの項目に入力して本審査に進む必要があります。(※新規契約のご融資上限は、本審査により決定となります)
プロミスの審査に通過するには年齢条件・収入条件を共に満たしていることが必要です。そして18歳・19歳の人は収入証明書の提出も条件の1つになります。
アコムの審査
審査通過率 | 42.3% |
---|---|
金利 | 3.0%~18.0% |
利用限度額 | 最大800万円 |
審査時間 | 最短30分 |
申込条件 | 18歳~69歳で安定収入があること |
担保・保証人 | 不要 |
無利息サービス | 初回のみ30日間無利息 |
アコムは42.3%と最も高い審査通過率をほこる消費者金融です。ただしプロミスよりも審査が通りやすいということではないため注意して下さい。
他社借入の金額が少ない、安定した収入を得ていることがアコムの審査に通りやすくなる条件と言えます。
また18歳(高校生を除く)や19歳の人が審査に通るためには、直近2カ月分の収入証明書の提出が必要です。
アイフルの審査
審査通過率 | 31.5% |
---|---|
金利 | 3.0%~18.0% |
利用限度額 | 最大800万円 |
審査時間 | 最短25分 |
申込条件 | 20歳~69歳で安定収入があること |
担保・保証人 | 不要 |
無利息サービス | 初回のみ30日間無利息 |
2022年3月時点でのアイフルの審査通過率は31.5%と大手5社の中で最も低い水準にありました。
しかし他の月ではアコム並みの40%越えをマークするなど、ばらつきも見られるのがアイフルの承認率です。
アイフルは唯一どこの銀行の傘下にも入らず独自に経営を続けている消費者金融。独自に審査基準を設けているため、他の金融会社よりも柔軟な対応が期待できます。
また女性向けカードローン「SuLaLi」も用意されていることから女性の申込みも多いです。
SMBCモビットの審査
金利 | 年3.0%~18.0% |
---|---|
利用限度額 | 最大800万円 |
審査時間 | 最短30分※ |
申込条件 | 20歳以上74歳以下で安定収入があること |
担保・保証人 | 不要 |
無利息サービス | なし |
※簡易審査審査なら最短10秒、その後は本審査へ。
SMBCモビットはプロミスと同系列の消費者金融。とは言え審査の基準はそれぞれに異なっていると言えます。
そのため、プロミスの審査に落ちてもモビットの審査には通ったというケースも。
モビットではWebから申込みすれば「電話連絡なし・郵送なし」のWEB完結申込が可能に。その場合には職場に在籍確認の電話がかかることなく審査が行われます。職場への電話連絡が心配という場合にも安心して審査を受けることができるのです。
レイクALSAの審査
審査通過率 | 36.0% |
---|---|
金利 | 4.5%~18.0% |
利用限度額 | 最大500万円 |
審査時間 | 最短25分※ |
申込条件 | 20歳~70歳で安定収入があること |
担保・保証人 | 不要 |
無利息サービス | ① 5万円まで180日間無利息 ② 30日間無利息 |
※最短15秒で審査結果を画面に表示、その後は本審査・書類の確認を含め最短25分での融資も可能。
新生銀行グループの消費者金融であるレイクALSAでは、申込後最短15秒で審査結果が分かります。
ただし銀行が経営する消費者金融であるため審査通過率は他の消費者金融と同等の厳しさ。
本人の状況次第ではその後の本審査(二次審査)審査に落ちる可能性もあるため、他社借入れが多いなどの場合には注意が必要です。
審査に落ちても闇金でお金を借りるのは絶対にダメ!
消費者金融の審査に落ちてしまうと、今度は簡単に借りられる金融業者を頼りたくなってしまう場合もあるでしょう。
しかし中には、「低金利で融資」「他店で断られた方でもOK」「らくらく・簡単」「即日融資」などを謳い文句に近づいてくる闇金もいます。ただし、実際には「10日で3割、5割の利息」、「3万円借りて7日後に1万円の利息」といった法外な利息を取立てて来るのです。
金融会社からお金を借りる場合には利息制限法によって上限金利が決まっていて、それ以上の利息を支払う義務はありません。
◯元本の金額が10万円未満のときの上限金利 → 年20%
◯元本の金額が10万円以上から100万円未満のとき上限金利 → 年18%
◯元本の金額が100万円以上のときの上限金利 → 年15%
(引用:日本貸金業協会「5 お借入れの上限金利は、年15%~20%です」
闇金などの違法な金融業者から借入れをすると、高金利のため利息は雪だるま式に膨れ上がり返済不能な金額に。また、少しでも返済が遅れると本人だけでなく家族や親せきにまで取り立てにやってきます。勤務先にまでも取り立てにやってくるため、精神的にも辛い状況になってしまうでしょう。
そのような事態にならないためには、違法な金融業者かどうかを自身で見定める必要があります。まずは金融庁のホームページで登録貸金業者であるかの確認をしてみましょう。
消費者金融審査のまとめ
ここまで消費者金融審査に通る方法や審査落ちしてしまう原因について解説してきました。その要点をまとめるとこのようになります。
- 消費者金融の審査に通るには20歳以上(あるいは18歳以上)であり、安定収入があることが必要
- ほとんどの審査は2回行われ一次審査(仮審査)に通っても二次審査(本審査)で落ちる場合もある
- 申込みには本人確認書類と場合に応じて収入証明書が必要
- 審査に通り落ちやすい人は属性や信用情報に問題があることが多い
- ブラックは審査で落ちる理由となるがスーパーホワイトの場合も審査で不利に
- 審査通過率の高い金融会社を選ぶのも1つの方法
- 審査落ちしても闇金でお金を借りるには決しておすすめできない
このような点に注意していけば消費者金融の審査に通ることも可能になり、安心安全にお金を借りることができるようになるでしょう。
ただし、基本的には安定した収入があり返済能力に問題がないと金融機関から認められることが最も重要。
また信用情報にも注意が必要であり、心配であれば信用情報機関に自分の信用情報の開示請求を行ってみることもおすすめです。
万が一信用情報に問題があれば審査落ちしてしまう可能性があるため、一定の期間をおいてから申込みしてみてください。